天皇陛下のお言葉を聞いて、ただただご希望通りにして
差し上げたいと思ったのは、わしも一般国民とまったく
同じである。
陛下のこれまでの「全身全霊」の国民のためのお務めに
素直に感謝しているから、そのお礼に皇室典範を改正して
あげたい、政府は早急にこれに取り組んでほしい、そう
願わずにはいられなかった。
わしが最も驚いたのは、「摂政」を置いて済ませるべきと
いう誤った案を、陛下自ら完全に退けてしまわれたことだ。
天皇陛下は、百地章ら国賊・日本会議系の言論人たちの
言動を知っておられる。
「ウシハク(支配する)」天皇ではなく、「シラス(お知り
になる)」天皇の凄さに感嘆した。
「ゴー宣道場」では、「摂政」と言った者は、即OUT、
無知であり、失格と言ってきた。
ものの見事に我々の正しさが証明されたわけである。
ところが国賊たちは、天皇陛下のお言葉のあと、ならば
「特別立法」で対処すべきと主張しだした。
何が何でも「皇室典範改正」に手を付けさせたくないと
いうその反逆心は、まったく「極左」以上である。
わしが失望したのは、なんと所功氏までが「特別立法」
と言い出したことだ。
これは記憶しておかねばならない。
「摂政」をあれだけ明確に否定された天皇陛下が、
「一代限りの特別立法」など望まれているはずがない
じゃないか!
どれだけ陛下の気持ちが分からないのだ?
ご自分と皇太子殿下だけのことを考えておられるわけ
ではない。
眞子さま、佳子さまの将来のことも考えておられる。
譲位のあと、「皇太子不在」になる皇統の不安定さにも
懸念を持っておられる。
全方位的に「公」を考えておられるのが天皇陛下だ。
そもそも譲位されたあとの陛下の地位の名称は何になる?
これも皇室典範に規定する以外あるまい。
すでに高森氏もわしもブログで書いた通り、「特別立法」は
憲法第二条違反である。
天皇陛下のお言葉からは、並々ならぬ覚悟が感じられた。
なんとしても「譲位」する、さらに「典範改正」しかない、
安定的な皇位継承のために、国民に理解を求めるという
最後の戦いに陛下は臨まれた。
そして、「天皇の終焉」のときまで、家族や国民に迷惑を
かけまいとするお気持ちに、わしは感極まって落涙して
しまった。
政府は「皇室典範改正」に出来る限り速く着手してほしい。
これが出来たら、わしは安倍首相を大いに評価する。